個人的におすすめな会計ソフトの口コミ!実務家が実際の使用感を徹底比較!

会計ソフト会計ソフト

この記事では、会計ソフトについて記載していきます。

インストール型か、はたまたクラウド型かの選択肢をはじめ、様々な会計ソフトがあり、選択肢が無限にあります。

どれがいいかという議論は、ぶっちゃけ、「人によります」さらには「状況によります」という事になります。

この記事をお読みいただくとわかること
・ご自身に合った会計ソフトがわかる
・実務家による実際の使用感を知ることができる

個人か法人かを問わず、ある程度の事業規模になってくると、どの企業でも会計ソフトが必ず必要になってきます。

その会計ソフトの導入やお乗り換えにあたり、どのようなポイントに着目すべきかよくわからない方も多いのではないでしょうか。

みなさん各社のサイトやインターネットで調べてみると思いますが、それでも以下のような声が聞こえてきそうです。

・機能面や価格などは明記されているが複雑
・用語が専門的でよくわからない
・実際に使用した人の生の声が聴きたい
・情報が多すぎて見るのがめんどくさい←

特殊な上に情報が多すぎるから当たり前とも言えます。

そこで、会計や経理に20年ほど携わり、10社以上の会計ソフトを実務で使用してきた僕が、業務で実際に使用した個人的感想などを記載していきます。

安い買い物ではありませんから、慎重に検討する際の口コミやレビュー的な位置づけで参考にして頂けたらと思います。

あらかじめお断りしますが、特定の企業や商品を貶める目的も、特別に持ち上げるつもりもありません。

あくまで実際の使用感と個人的な見解を事実に従って記載するものであることをご理解いただけたらと思います。

それではさっそく解説します。

会計ソフトにはインストール型とクラウド型がある

会計ソフトにはインストール型とクラウド型があります。

ここ数年でクラウド型が急速に普及してきた印象があります。スピードや操作性に劣るためいわゆる「プロ」の経理マンや会計事務所などには敬遠されがちですが、それを差し引いても余りあるほどのメリットがあるのも事実です。

2019年時点でクラウド会計のシェアは18%ほどとなっており、まだまだインストール型が主流と言えます。

それぞれの特徴は以下のようなものがあります。

インストール型会計ソフト

インストール型の特徴
・価格が高い
・高機能である
・動作が速い
・主にテンキーとキーボードを使い入力
・アップデートは手動

昔からあるPCにインストールして動作するタイプの会計ソフトで、上記のような特徴があります。

会計ソフトを長く使い慣れた方にはやはりこの形式が使いやすいのではないかと思います。

クラウド型会計ソフト

クラウド型の特徴
・価格が安い
・機能が限定的
・動作が遅い
・マウスを多用し入力
・マルチデバイスで使える(PC・スマホなど)
・預金やクレカ等のデータ取込と自動仕訳
・領収書など画像データ取込と自動仕訳
・アップデートは自動

インターネットを介してブラウザ上で動作するタイプの会計ソフトです。

上記のような得業がありますが、特筆すべきは下段の赤枠の項目です。

個人的には、会計ソフトはいずれクラウド型に統合されていくのではないかと思っています。実際にインストール型の大手企業も相次いで導入を進めているようです。

現時点ではあまり普及してないですが、インストール型の会計ソフトを展開する企業のシェアは非常に高いです。これらの企業が本格的にクラウドに参入してきた場合、シェアは一気に書き換わる可能性があります。

・マルチデバイスで使える(PC・スマホなど)
・預金やクレカ等のデータ取込と自動仕訳
・領収書など画像データ取込と自動仕訳

タイプ別会計ソフトの比較

結局インストール型とクラウド型のどっちがいいの!?って事ですが、結論は「会社や人によります」と言わざるをえません。笑

ざっくりと表現すると個人事業主や小規模の法人はクラウド型、一定以上の規模があり経理のエキスパートが処理する場合はインストール型が向いています。

会計ソフトは星の数ほどあるんです!とまでは言いませんがかなりの数のメーカーがあります。

その中でも一部をピックアップし、業務で関わってきたものについての感想を記載していきます。

顧客の導入する会計ソフトまで合わせると使用したソフトはかなりの数に上りますが、基本的な構造はどれもほとんど変わりません。

UI(ユーザーインターフェース※)や分析ツール、管理機能の充実度などに差があるものの、どのソフトでも会社の経営成績と財政状態(儲けとふところ具合)を知るという最大の目的はいずれのソフトも十分に達成できます。

それぞれに特徴があり、会社の規模や求める機能によって適した会計ソフトは違ってきます。(圧倒的に機能やコスパに劣るものはもちろん除きます)

では実際に、会計ソフトはどのようなものがあり、操作性や機能面はどうなのか、見ていきましょう。

会計ソフトの種類と実際の使用感の比較(インストール型会計ソフト)

インストール型会計ソフトメーカー
・TKC
・MJS(ミロク情報サービス)
・弥生会計
・オービック7

インストール型会計ソフト TKC

言わずと知れた会計ソフトの王様です。

かつて飯塚会長というカリスマが率いていた「会計ソフトと言えば」といった企業です。しかしその感覚はどちらかと言うと会計事務所や経理に長く携わった方のものだと言えます。

しかし、一般的な知名度は弥生会計などの方が高いかもしれません。

次に紹介するMJSと同様、勘定科目ごとのコード(4桁)を暗記し、ほとんどをテンキーのみでスピーディーに入力していくタイプです。

複式簿記の知識と勘定科目が頭に入っている方向けのプロ仕様と言えます。

ただし、テンキーとキーボードだけで入力していくため、めちゃくちゃ早いです。

また、僕が経験した中では、各種の管理機能や分析機能が最も優れています。

売掛金や買掛金の管理、手形の管理、経営指標の分析ツール、資金繰り管理機能などの事で、すごく充実しています。むしろ機能が多すぎて、全ての機能を使っている人は少ないでしょう。

一方で、締め後の月次入力は過去に遡れないなど、いささか融通が利かない面があります。言葉は悪いですが杓子定規的なイメージがあります。

ただし、これらを理由に税務調査が入りづらいなどのちょっとした都市伝説的なウワサもあります。(好き勝手に利益調整しづらいため)

まとめると特徴は以下のようになります。

メリット
・テンキーでの入力を想定して作られており、入力スピードが速い
・経営判断向けの分析ツールや管理機能など非常に高機能
・監査員(会計事務所の職員など)の教育にも力を入れている
・歴史や企業の方針から各方面の信頼が厚い
デメリット
・高額である
・融通が利かない部分がある
・多少の複式簿記の知識が必要

インストール型会計ソフト MJS

会計事務所などではTKCに次いでメジャーなメーカーと言えそうです。

個人的には、MJS(ミロク)が一番使いやすかったです。機能もそれなりに充実しつつ、「ちょうどいいバランス」といったイメージです。

いい意味でシンプルで、必要のない機能が充実しすぎて無駄であったり、必要な機能が無い、といった事が少ないイメージがあります。シンプルとは「単純」という事ではなく、余計な部分が排除されより洗練された状態を指します。

TKCと同様に、テンキーでの入力を想定して作られています。

従って経験者による高速入力に向いています。むしろ機能面の差で入力箇所が少ない分、TKC以上にスピード入力が可能な印象があります。

まとめると特徴は以下の通りです。

メリット
・テンキーでの入力を想定して作られており、入力スピードが速い
・高機能だが過剰でなく丁度いいバランス
・サポートが充実しており親切な印象
デメリット
・高額である
・多少の複式簿記の知識が必要

インストール型会計ソフト 弥生会計

日本一売れている会計ソフトメーカーです。

UIは上記2社に比べいささか簡素でチープではあるものの、非常に使いやすい印象があります。また、ドリルダウン(クリックにより詳細項目に移動する機能)などの機能が充実しており自由度は群を抜いていると言えます。

どこからでもどこにでも飛んで行けるやん!といった印象です。この自由度の差はウィンドウズ以前からあるソフトと、以降から開発されたソフトの差ではないかと個人的には考えています。

ただし、どちらかというと初心者向けの側面があり、マウスを頻繁に使用して入力する必要があります。入力スピードは上記2社に比べかなり劣ります。

また、安価である一方、上記2社に比べ機能でも劣ります。

上記2社はある程度の規模があり経理の経験者が常駐する企業や、会計事務所向けのシステムであり、ある程度の規模までは弥生会計がおすすめかなと思います。

まとめると特徴は以下の通りです。

メリット
・初心者にもわかりやすい
・自由度が高い
・価格が非常に安い
デメリット
・分析ツールや各種の残高管理機能など、機能面で劣る
・マウスを多用する必要がありプロが使う場合スピードに劣る

弥生会計

インストール型会計ソフト オービック7

長く使いましたがこちらは上場企業向けです。

連結会計などでパッケージソフトをご検討の方は一考の価値ありです。ただし、個人的には最も使いづらい会計ソフトでした。

かなりの高額ですが、UIはチープ(主観です)で、随所でマウスの使用が必要なため入力のスピード感もありません。またドリルダウンなどの機能や分析ツールも限定的です。

パッケージ製品ですが「カスタマイズしてなんぼ」と言えそうです。弥生会計などとは真逆で自由度が圧倒的に低いです。

とはいえ、やはり子会社の数が多いなどグループ単位での管理には向いています。大企業の場合SAPなどのERP(基幹システム)を利用する場合も多いですが、これらは非常に高額です。

そもそもパッケージソフトが少ないため安価に位置するオービックが選ばれる事も多いかもしれません。

ここまで書いてみたものの、使いづらいということ意外に書くことがあまりなく、特徴とサイトだけ載せておきます。

メリット
・連結会計など大企業向け
・パッケージ製品のため開発するよりは安価
・セキュリティ面に安心感がある
デメリット
・UIもイマイチで非常に使いづらい
・分析や管理などの機能が少ない
・入力スピードに難あり

オービックサイト

会計ソフトの種類と実際の使用感の比較(クラウド型会計ソフト)

クラウド型会計ソフトメーカー
・会計freee
・MFクラウド(マネーフォワード)
・弥生会計オンライン

クラウド型会計ソフト 会計freee

クラウド会計の先駆者で、パイオニア的な存在です。

このソフトには正直、衝撃を受けました。前述しましたがやはり銀行口座や領収書の取り込み、これらから仕訳を自動生成する機能がとんでもなく画期的です。

連動する対象は今後も広がっていくと思います。現時点でもクレジットカード、ECサイト、POSシステムなどと連携しており、全て取り込み可能です。

いやはやすごい時代になったものだと。もはやちょっとした革命です。UIは未経験者でもわかりやすく、非常に洗練されています。

ただし、一定以上の規模がある企業や、経理のエキスパートが社内にいる場合には機能が物足りなかったり、逆に「今までの会計ソフトとあまりにも違う」ためとっつきづらい面があるかもしれません。

更に個人事業主の場合は確定申告まで連動しており、この機能もまた衝撃的で、画期的なシステムです。YES/NOで指示に従って進んでいけば簡単に申告書が作れてしまいます。

freeeについては使い方や特徴など別記事で詳しく解説しています。よければご覧ください。

クラウド会計ソフトfreee(フリー)の使い方や特徴などを完全解説!
この記事ではクラウド会計ソフトのfreee(フリー)の使い方や登録方法などを画像付きで完全解説します。 これからクラウド会計freee(フリー)の導入を検討される方も多いのではないでしょうか。 そこで、わかりやすく記事にまとめました。後半部分ではメリットやデメリットもご紹介します。それでは、画像と共に解説していきます。
メリット
・領収書、預金、クレカ、POSなど取込と自動仕訳
・エクセル取込による仕訳も可
・UIが非常にわかりやすい構成
・他社からのコンバート(データ移管)が無料対応
・契約すれば預金など画像データからもfreee側が入力対応
・マルチデバイスで使用可能
デメリット
・マウスが必要な場面が多く入力に時間がかかる
・経営分析ツールや管理機能が少ない
・先駆者に比べ歴史が浅い(黒字化できていない)
・大手企業にマネされると後発が高機能化する可能性

クラウド会計freee

クラウド型会計ソフト マネーフォワードクラウド(MFクラウド)

freeeと非常によく似たクラウド系の会計ソフトです。

しかしながらいくらか玄人寄りかなといったイメージがあります。入力もfreeeに比べれば高速対応可能と言えます。

データの取り込みや自動仕訳などは、現時点で多少の差があったとしても、どの企業も横並びになってくるものと思います。MFクラウドは会計ソフトだけでなく、周辺業務のソフトウェアの種類が多い印象があります。

各社ともERP(下記参照)へ展開しようとしており、これが安価で使えるため、非常に画期的なものになる可能性を秘めています。現時点でERP製品が中小企業においてもスタンダードとなるほど普及が進むかは懐疑的ながら、各社力を入れているように見えます。主観ながら、その点では一歩抜けている印象を受けます。

メリット
・領収書、預金、クレカ、POSなど取込と自動仕訳
・エクセル取込による仕訳も可
・他社からのコンバートが可能(freeeに比べ限定的)
・マルチデバイスで使用可能
・freeeよりは高速入力に向く仕様
デメリット
・経営分析ツールや管理機能が少ない
・先駆者に比べ歴史が浅い(黒字化できていない)
・大手企業にマネされると後発が高機能化する可能性

ERPとは
Enterprise Resource Planningの略。総務、会計、人事、生産、在庫、購買、物流、販売などの基幹情報や経営資源を、統合的かつリアルタイムに処理する基幹業務システムを構築し、効率的な経営を図る経営手法のこと。生産管理の手法であるMRP(Material Resource Planning)を一般の企業経営向けに発展させたといわれている。
参照元:大塚商会様

マネーフォワードクラウド

クラウド型会計ソフト 弥生会計オンライン

後発ながらクラウド会計のシェアで圧倒的首位を誇り、50%を超えています。そもそもがトップシェアの会計ソフトメーカーであり、乗り換えも容易なため当然の結果と言えるでしょう。

一般的に業界のトップシェアメーカーは価格競争に優位性があり、さらに同一化戦略(つまり模倣)が取れるため、競合との真っ向勝負になった場合圧倒的に有利です。現時点で既に先駆者のfreeeやMFクラウドを大きく引き離している事実はそれらの企業にとって大きな脅威と言えます。

ただし現時点では、クラウドの面では後発のイメージが強いです。弥生会計オンラインの最大のメリットはトップシェアならではの安心感と、インストール型からの乗り換え需要です。

また、連携可能なソフトとして同社の提供する請求書作成ツールのMISOCAというサービスがあり、これがなかなか優秀です。販売管理ソフトなどで売上請求書を作成している場合はすべてをこれに移行するのは難しいかと思いますが、請求書をエクセルなどで作成している場合には特におすすめです。

そしてこのMISOCAに付帯サービスとして売掛金回収サービスがあり、この料金が破格に安いです。債権保証の保証料は、少し前までは3%とか、下手すると5%が当たり前の相場でしたが、MISOCAは0.8%という規格外の激安保証料でサービスを提供しています。※ただし10万円以下は800円固定

これはかなりの衝撃的です。あくまで付帯サービスとしての位置づけなのかもしれませんが、この率で採算取れるんだろうか・・・と思ってしまいます。

売掛金などの与信管理については別の記事でも取り上げています。

売掛金の貸倒れ回避「与信管理」方法と「MISOCA」の債権保証
売掛金の回収や管理はほとんどの会社で悩みの種となっているのではないでしょうか。 与信管理の体制をしっかり構築することで、貸し倒れを回避しつつ、適切なタイミングで判断しバランスよくリスクを取っていくことができます。 さらに債権回収保証サービスがあれば鬼に金棒です。
メリット
・領収書、預金、クレカ、POSなど取込と自動仕訳
・エクセル取込による仕訳も可
・シェアNo1の同社インストール製品からの乗換
・マルチデバイスで使用可能
・連携サービスのmisocaが秀逸
デメリット
・インストール型に比べると見劣りする
・経営分析ツールや管理機能が少ない
・クラウド型としては後発であり機能がやや見劣りする
・連動商品は多いがERPへの取り組みは限定的に見える

弥生会計オンライン

まとめ

今回は極めて主観的ではあるものの、会計ソフトについてご紹介致しました。

会社の発展に、財政状態や経営成績の把握と分析は必須です。

また、ある程度の規模に発展してくると、部門ごとやセグメントごとなどの分析も必要になってきます。分析にはデータが必要であり、データ収集には入力が必要です。

その情報を可視化し管理する上で会計ソフトは大変有益なツールです。

これらのコストは売上を直接的に生まない間接コストに思われがちですが、早い段階で導入することで、経営判断を誤ることなく事業拡大を目指せるのではないでしょうか。

選択と集中を行う上でも、会社の発展に思った以上に影響することも少なくないでしょう。

また、資金調達を目指す際には、金融機関に対して質の高い決算書や試算表の提出が求められます。

先行投資というよりも、当たり前に必要なコストです。とは言っても、やはり安い買い物ではありません。

インストール型がいいのかクラウド型がいいのか、またどのメーカーのものがいいのか、ぜひ慎重に検討してみてください。

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