この記事ではクラウドワークスで得た収入はバレてしまうのか、さらにバレた場合の扶養から外れる基準についても解説します。
この記事ではクラウドワークスで得た収入はバレてしまうのか、さらに扶養から外れる基準について解説します。
クラウドワークスを始めた方の中には「クラウドワークスで得た収入ってバレるの?」「どのくらい稼いだら扶養から外れるの?」という疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。
クラウドワークスは、時間や場所を選ばず働ける新しい働き方の一つで、主婦や大学生の方も多く登録されています。
できれば疑問や不安を感じることなくクラウドワークスで収入を得たいですよね。
そこでクラウドワークスの収入がどのようにバレて、バレたらどうなるのか詳しく解説していきます。
クラウドワークスで得た収入がバレる原因と誰にバレるのかを解説
クラウドワークスで得る収入は、依頼者が支払う報酬が、クラウドワークスをプラットフォームとして経由し、ワーカーへと支払われます。
ネットで完結してしまう働き方で、その収入はパートやアルバイトのような給与とは少し違った形態です。
どのようにして、誰にバレてしまう可能性があるのか解説します。
税務署にバレる
クラウドワークスに税務調査が入ると誰が誰にいくら払っているのかなど、すべてを税務署が把握します。
納税の義務がある場合や正しくできていない場合は必ずバレます。
最近はクラウドワークスで収入を得る人も増えてきたこと、クラウドワークス自体が大きくなっていることでいつ調査が入ってもおかしくないでしょう。
扶養者(パートナーや親)の会社にバレる
勤めている会社によっては年に1回ペースで被扶養者の所得証明を求められる場合があり、その際収入があることがバレてしまいます。
また、よくあるのが内部告発という形で報告されることです。
他人の環境をうらやんだり、不正が許せないといった告発はよくある話のようです。
まれに、自分でSNSなどによって発信してしまっていることもあるようですよ。
クラウドワークスの収入で年末調整や確定申告で扶養から外れる基準
クラウドワークスで得た収入により、年間の所得が48万円を超えると扶養から外れます。
48万円という金額は、合計所得が2,400万円以下の場合に設けられている基礎控除の金額です。
基礎控除はすべての納税者が対象の控除で、この基礎控除には最低生活を保障するという目的があります。
つまり年間の合計所得から48万円は税金の対象にならないということです。
一方で、年間の所得が48万円を超えてしまうとパートナーや親の扶養から外れてしまい、超えた分については所得税の申告納税義務が発生します。
クラウドワークスでの収入と限定しているのは、クラウドワークスでの収入と、パートやアルバイトの収入は所得の種類が違うからです。
そこでクラウドワークスの収入のみの場合と、アルバイトやパートの収入が混合の場合、それぞれいくらから扶養から外れるのか解説します。
クラウドワークスで得た収入の他に収入がない場合
年間所得48万円を超えると扶養から外れ、所得税の支払い義務が生じます。
ただし、必要経費は計上できるので直接関係ある支出についてはしっかりレシート、領収書を取っておきましょう。
また48万円を超えると、確定申告をする必要があります。
確定申告が必要になった時に一つの選択肢として青色申告があります。
クラウドワークスでの収入は雑所得か事業所得です。
48万円を超える場合は、雑所得ではなく事業所得として確定申告をした方が税金対策になる可能性があります。
同じ確定申告をするなら少し手間はかかりますが、控除額が多い青色申告がおすすめです。
事業所得として青色申告をするには、開業届と青色申告承認申請書を出す必要が出てきますが、どちらも国税局のホームページから簡単にダウンロードできますし、記入もそんなに難しくありません。
クラウドワークスで得た収入の他に給与所得がある場合
給与所得控除後の金額(=給与所得)とクラウドワークスでの所得の合計の金額が48万円を超えると扶養から外れます。
給与所得控除とは簡単に言うと、必要経費の代わりに差し引いてもらえる控除のことです。
事業所得などの場合、経費を計上することができますが、給与所得の場合できません。
代わりにあるのが給与所得控除で、年間の給与等の収入が1,625,000円までの場合は550,000円です。
年間給与収入 - 550,000円(給与所得控除額) = 給与所得
となります。
クラウドワークスでの所得 + 年間給与収入(アルバイトなど) - 55万円
つまり、上記の算式にあてはめた結果が48万円を超えると扶養から外れるということです。
また、合計48万円を超えると確定申告が必要になります。
一方、確定申告の義務があるかどうかの基準はまた別の基準があります。
給与所得がある場合クラウドワークスの所得が20万円を超えると確定申告の必要あり
給与所得がある場合、上記のように、20万円までは申告不要となっております。
クラウドワークスで得た収入の他にその他の収入がある場合
クラウドワークスで得た収入の他に給与所得以外の収入がある場合はすべての合計金額が48万円を超えると扶養から外れます。
いくつか例を挙げてみますのであてはまるものがないか確認してください。
例①:クラウドワークスの収入以外にウーバーイーツの収入がある場合
両方の収入が48万円を超えると扶養から外れます。
両者とも雑所得もしくは事業所得になるので必要経費を引くことができます。
例②:クラウドワークス以外に株式等の利益がある場合
両方の合計金額が48万円を超えると扶養から外れます。
ただし特定口座(源泉徴収あり)の口座であればいくら利益が出たとしても課税対象ではなくなるためカウントする必要はありません。
株など投資をしている、または今からするという方はよく選んでみることをおすすめします。
クラウドワークスの収入により主婦が確定申告や年調で扶養から外れるケース
実際の数字を入れて実例を見てみましょう。
例)パートでの年間の給与が100万円、クラウドワークスの年間の収入が20万円の場合
100万円 ― 55万円(給与所得控除) + 20万円 = 65万円
上記の計算のように48万円を超えると、扶養から外れます。
ただし、配偶者特別控除の対象者の場合、一定の所得控除を受けられる場合があります。
扶養者の所得金額によるので、対象かどうか調べてみましょう。
*ここではクラウドワークスの収入のみで必要経費を0円としています。
実際はクラウドワークスにおいて必要経費が発生した場合収入から引くことができます。
クラウドワークスの収入で大学生が確定申告や年調で扶養から外れるケース
次に大学生のお子さんが親の扶養から外れてしまうケースについてみてみましょう。
例)アルバイトで年間の給与が120万円、クラウドワークスで年間の収入が25万円の場合
120万円 - 55万円(給与所得控除) + 25万円 = 90万円
となり48万円を超えてしまうので扶養から外れます。
*ここではクラウドワークスの収入のみで必要経費を0円としています。
実際はクラウドワークスにおいて必要経費が発生した場合収入から引くことができます。
クラウドワークスの収入で扶養から外れると住民税でも同様に外れる?
クラウドワークスの収入で48万円を超えると扶養から外れることは先述した通りですが、住民税は一定の収入があると支払う義務が生じます。
住民税は各自治体により控除の額が違うのでお住まいの自治体の控除額を一度調べてみることをおすすめします。
所得税よりも住民税の方が控除の額などが若干低い傾向があり、扶養に入っていても納税義務が発生するケースがあるので注意が必要です。
さらに、住民税は前年の所得に応じて課税されるため、扶養に入っているからと言って安心しないようにしましょう。
クラウドワークスの収入がバレる?!原因や扶養についてまとめ
クラウドワークスで収入を得ていることはクラウドワークスに税務調査が入ったり、内部告発されたり、扶養者の会社の調査でバレる可能性があるということを説明しました。
バレた場合48万円を超えた収入があれば扶養を外れ、所得税の支払い義務が生じます。
クラウドワークス以外に収入がある場合は給与所得控除後の金額とクラウドワークスの収入を合わせて48万円を超えると扶養から外れます。
扶養から外れると、扶養者が扶養控除を受けることができなくなるので、課税対象の金額が増えてしまいます。
扶養の範囲内で働きたい方は、しっかり調節する必要がありそうです。