この記事では、税理士さんの探し方(選び方)についてわかりやすく徹底解説します。
起業された方、法人を設立された方、あるいは現在の税理士さんにご不満を抱えている方など、これから税理士さん探しをしようという方は多いのではないでしょうか。
その際に、どう探すべきか、あるいはどのような基準で探したらいいのかわからず不安に感じている方もいらっしゃると思います。
そこでこの記事では、元会計事務所職員で、現在は税理士さんと相互に仕事を依頼し合うビジネスパートナーである私が、わかりやすく徹底解説します。
この記事だけ読んでおけば十分なほど詳しく、できる限りわかりやすくご説明いたします。
税理士さんの探し方を解説するのはこんな人!
- 会計事務所での勤務経験(職員20人超の準大手) 約8年
※社内で税理士さんと協働 - 上場企業を含む一般企業で勤務(経理や財務(管理職)) 10年以上
- 現在は税理士さんと業務提携(相互依頼のビジネスパートナー)
※社外で税理士さんと協働
この記事の信憑性を感じて頂くために、まずは上記のとおり簡単に私の経歴を紹介させて頂きました。
税理士事務所の職員として同じ職場で共に働いた経験から、内部事情もよく知っています。
また一方で、外部から税理士さんと接してきた経験からの視点も備えつつ、わかりやすく記載していきます。
ところで、私自身は現在、事業として記帳代行やコンサルを行っているため、税理士さんとは競合とも言えます。
逆に税務の部分は、税理士法により税理士さんにしかできない業務範囲があるため、良きビジネスパートナーでもあります。
前置きが長くなりましたが、税理士さんとは様々な立場から本当に長くつきあってきていますので、ぜひ参考にされて下さい。
以降の各記事はジャンプリンクを設置しており読みたい箇所からお読みいただけます
税理士さんの探し方・ステップ1 まずは税理士さんの主な5つのタイプを確認!
まず大前提として、ひとえに税理士さんといっても、人数は非常に多く8万人近くいます。
得意な分野も違えば、当然ながらその性格も人それぞれで十人十色と言ってもいいでしょう。
しかしながら一定の傾向はあるかと思いますので、解説いたします。
どのようなタイプがあるのかを知る事で、ご自身にあった税理士さんを選ぶ参考になります。
以降はそれぞれについて詳しくご説明いたします。
税理さんのタイプ① 安さを売りにしている
税理士さんの中にも、安さを売りに営業戦略を組み立てる方も多いです。
安いからサービスの質が悪いという事は一概には言えませんが、やはり税理士さんといえどもある程度は労働集約的な要素も含まれます。
基本的には手厚いサービスを受けづらいのは覚悟すべきではないかと思います。
ただし、必要最低限の税金の計算や申告書の作成、決算書などの計算書類の作成は当然やってもらえます。
最近ではクラウド会計などの普及もあり、少しずつ顧問料の相場も安価になってきているのも事実ではないかと思います。
税理さんのタイプ② サービスの質を売りにしている
税理士さんの中にも、とにかくサービスの質にこだわってお客様に接する方もいらっしゃいます。
だからといって必ずしも高額になるということではありませんが、基本的にはそれほど顧問料を下げられないのも事実では無いかと思います。
ただし、ある程度の規模感の事務所で、事務所職員の教育にもしっかり力を入れている事務所さんなどは、それなりの安価で高いサービスを受けられる可能性が高いです。
例えば「税理士さんが直接担当につかないと嫌だ」などというお気持ちもわからないでもないですが、そこはサービスの質と価格を論じる上での本質ではありません。
担当の方も優秀な方がいらっしゃいますし、先入観を排除して、サービスの質と価格で客観的に判断したいところでは無いでしょうか。
税理士さんのタイプ③ 特定の業種や業態に特化している
税理士さんの中にも、特定の業種に特化してお客様の支持を集めている方がいらっしゃいます。
例えば、不動産特化、小売り特化、医療特化、IT特化のように特定業種に特化したり、さらにはEC特化、門前薬局特化、などのように業態まで絞っているケースもあるかもしれません。
いわゆる差別化戦略ですが、これは非常に理にかなっており、依頼する側からしてもメリットが非常に大きいのではないかと思います。
税理士さんに依頼する際に、『税金計算』だけをやってもらうのであれば最低限の金額でいいですし、付加価値としてはさらに一段上を求めたいところです。
そのような場合に、特定の業種の事情や背景に詳しく、良いアドバイスを頂けるのは非常に前向きだと言えます。
税理士さんは経営の良き相談相手としての価値も大きいですから、この点も特徴として重要です。
税理士さんのタイプ④ 特定の税目に特化している
税理士さんの中でも、特定の税目に特化している場合があります。
これも差別化戦略ですが、相続税専門、資産税専門、などがこれにあたります。
会社を経営していく上で、もっといえば利益を獲得していく上で、大きなお金が動くところに特化して関わっていくのは非常に合理性が高いと言えます。
税理士さんといえども、そのような経営戦略をとっているということに他なりません。
このようなタイプの税理士さんは、法人や個人事業主として顧問契約するにはあまり向きません。
税理士さんのタイプ⑤ 勤務税理士の副業
いわゆるサラリーマンの税理士さんです。
サラリーマンとして勤務しながら副業でいくつかお客様をかかえている方もいらっしゃいます。
このような場合には、なかなか平日の日中に連絡を取ったり、あるいは訪問してい頂いたりということが難しいケースはあるかもしれません。
ただし、比較的安価で、良いサービスを受けられる可能性は高いと言えます。
このタイプの税理士さんは公に顧問先を募集していない事も多く、見つけるのが難しい面はあります。
税理士さんの探し方・ステップ2 良い税理士さんには7つの特長があります!
前項で税理士さんの主なタイプをご説明しましたが、ここでは税理士さんのどのような点に着目しておきたいかについて説明します。
つまり、いささか乱暴な表現になりますが『どう評価するか』ということになります。
良し悪しはそれぞれの取り巻く環境や状況にもよりますし、個人の主観や価値観にも大きく左右されるため、画一的な基準で論じるべきでは無いとは思います。
とはいっても、何も基準が無いのでは判断が難しいかと思いますので、特徴的なものをいくつかご紹介します。
逆に言いますと、その逆が悪いケースという事で注意が必要と言う見方をして頂けたらと思います。
ではそれぞれについて詳しくご説明いたします。
良い税理士さんの特長その① レスポンスが早い
これは税理士さんに限らず基本中の基本と言えそうです。
にもかかわらず、こと格安の税理士さん(特にリモート対応)の場合に、ものすごく多く苦情を耳にします。
何日も連絡が無いとか、連絡手段がメールしか無いのに受信したかも不明だとかいった具合です。
仕事のできる方は総じてクイックレスポンスだということは、揺るぎのない事実で、優先度としては非常に高い部分だと言えるでしょう。
レスポンスの早さ、フットワークの軽さなどは真っ先に確認したい部分です。
良い税理士さんの特長その② 前もって説明や提案がある
これも税理士さんに限らずとも言えますが、特に税理士さんの場合には顕著に表れる気がします。
極端に言えば、言われた最低限の事だけをやるのが採算上は有利になります。
ただ、そうではなくお客様が何を求めるのか、どうすれば役に立つのかを考えて行動すれば、事前に説明や提案をすべきであるのは間違いありません。
例えば業績の説明だったり、問題点や対策の解説だったり、税額の予測の説明だったりといったことです。
これらの説明や提案を積極的に行ってくれる税理士さんは良い税理士さんと言えます。
良い税理士さんの特長その③ 柔軟な発想をもっている
税理士さんの中にも、非常に柔軟な発想を持っておられる方がいらっしゃいます。
杓子定規的なアドバイスによらず、時には柔軟な発想で、全方位的な視点での助言をいただきたいですよね。
決めつけは良くないですが、税理士さんといえどもやはり保身は必要ですから、リスクを取りたがらない傾向はあると言えそうです。
そのため、なるべくミスのないように、自身の発言で1ミリでも損しないように、という考えで守りの傾向がつよくなるのは仕方ない事だと思います。
ただ、だからといって杓子定規的にありきたりな『ルール通りの』アドバイスばかりでは、言葉は悪いですがインターネットやコンピューターと変わらないとも言えます。
良い税理士さんはリスク管理はしつつも常に柔軟に考え、積極的に多くのアドバイス、言い換えると『提案』の部分が充実します。
例えば補助金や助成金、有利な条件での融資、節税策その他もろもろといったような事です。
良い税理士さんの特長その④ 時間や約束を守る
これについては説明不要かと思いますが、税理士さんに限らず、約束を守っていただけるのは大切なことです。
特に税理士さんの業務は申告期限や、納付期限、あるいは届出書の提出期限など、ミスると大きな損失につながる可能性もあります。
また、約束の時間に来なかったり、果ては約束の資料をいただけないなどは、大きなストレスにつながります。
これらを確認するのは難しいかもしれませんが、できれば事前に確認しておきたいですね。
基本的に税理士さんはこれらをきっちり守る方が多い印象はありますが、念のため入れておきました。
良い税理士さんの特長その⑤ ダメな事はダメとはっきり言う
これは正直、入れるか迷った部分があります。
なぜなら、どちらかというと『ダメと言いすぎる』傾向があるのではないかと思うからです。
基本的にお客様は無茶を言ってくるものだとは思いますが、事なかれ主義でまぁいいでしょうと流されてしまうのはあまりよくありません。
しかし、例えば役員報酬をどうしたらいいか、融資を受けたいがどうしたらいいか、従業員を雇いたいがどうしたらいいか、など重要な場面で相談を受ける事もあるでしょう。
そのような場面で、どう考えても状況に合っておらず、ブレーキ役が必要なこともあるかもしれません。
その際にしっかりとご自身の意見を言ってくれる税理士さんはいい税理士さんと言えそうです。
良い税理士さんの特長その⑥ 節税よりも利益や融資に熱心
これは主観もかなり含みますが、節税ばかりに熱心なのではなく、『どうすれば利益が最大化するか』という部分に着目する税理士さんはいい税理士さんと思います。
結局のところ、いかにお金を残していくかが最も重要な経営課題であるべきで、節税はそのほんの一つの手段に過ぎません。
また、節税策はほとんどの場合『課税の繰り延べ』でしかないのが現実です。
これらを理解し、『どうすれば利益が最大化するか』もっといえば『どうすればお金が残るか』に着目する税理士さんは非常に良い税理士さんと言えます。
そのような税理士さんとは良きブレーンとして、長くお付き合いすべきだと思います。
さらに、利益を最大化する手段として、融資は有効な手段であり、積極的に手を貸していただきたいところではあります。
ただし、いわゆる『損失補填』の融資はあまり前向きでは無く、場合によっては将来的に苦しむ可能性もあるため注意が必要です。
良い税理士さんの特長その⑦ 事務所に活気があり雰囲気が明るい
どちらかというと生真面目で大人しめの方が多い印象はありますが、それでも良い事務所は明るい雰囲気に包まれている気がします。
税理士事務所に限らずですが、伸びる企業は特有の活気のようなものがあります。
これは言語化したり数値化するのは難しい面がありますが、なんとなく肌感覚でわかるものではないかと思います。
基本的に直感が機能するのは経験と知識に裏付けられた場合に限りそうですが、人間性やあるいは組織の雰囲気については、ある程度直感を信じてみてもいい面がありそうですね。
この辺りは個人的には重視したい部分ですが、人それぞれ感じ方が違うため、おまけくらいに思っていただけたらと思います。
税理士さんの探し方・ステップ3 ご自身の求める内容を7つの例を参考に整理しましょう
ここまでである程度税理士さんに対しての見方を把握していただいたので、次にご自身が求める条件を把握して整理おきましょう。
一般的に顧問契約で依頼する際に求める内容で、代表的なものを説明しますので、参考にして頂けたらと思います。
なお、個人事業主か、あるいは法人かという差はあっても、依頼する内容はほとんど同じです。
ただし、個人事業主の場合は、規模によっては年に一度の『年一(ねんいち)』での依頼も視野にいれてもいいかもしれません。
その場合、月次で依頼するよりもトータルでかなり安価になる傾向があります。
ではそれぞれ詳しくご説明いたします。
税理士さんに求める内容その① 税務申告・相談
これは説明の必要も無いほどですが、いわゆる法人税の申告や、所得税の申告です。
これらはご自身で作成の上申告するか、税理士さんにお願いする必要があります。
代理の場合は、税理士法により税理士さんの独占権限とされており、その他の方が行うと違法になってしまいます。
また、税務相談についても同様に独占権限とされております。
これは無償でも同様で、判断を伴うような個別具体的な相談は、厳密には税理士さんしかできませんので注意しましょう。
税理士さんに求める内容その② 記帳代行
税理士さんに依頼する場合、この部分をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
いわゆる、帳簿の作成の部分ですが、これを税理士さんに委託する帳簿記入の代行です。
税理士さんの商売上の理由からすると、基本的には自計化(自社で計算を行える状態)を促す傾向は否めません。
記帳代行は基本的に作業ですので、それを回避していわゆる知識労働に持って行った方が採算性が高いからです。
もっとも、会社にとっても自社で計算を行うのは基本であり、社内で数値を把握し管理する機能はいずれは身につけていかないといけない部分だとは思います。
タイムリーな生きた数値を把握して経営判断に役立てる事が重要なのは間違いありません。
ただし、設立初期の頃や規模が伴って来ていない時点では、ある程度任せてしまった方がいいのではないかと個人的には考えています。
リソースをその部分(帳簿の作成)に割いても売上は伸びていかないからです。
税理士さんに求める内容その③ 税務調査の立会
税理士さんの真骨頂ともいうべき、税務調査時の立会いも、外せない部分かと思います。
立ち合いに関しては契約と別料金にしている税理士さんもいれば、顧問料に含む税理士さんもいます。
ちなみに自分がいた事務所では顧問料に含まれており、何日でも調査に立ち会いました。
もちろん主に担当者が立ち会うわけですが、正直、かなり税務署と戦った記憶があります。
税務署の言いなりになっていたらとんでもない額の納付を強いられていた案件もあり、この部分はやはり外せない内容ではないかと個人的には思います。
ただし、あまり税務調査の経験のない税理士さんもいらっしゃるかと思いますので、その辺りも確認してみるといいでしょう。
税理士さんに求める内容その④ 業績面のアドバイス
税理士さんは税の専門家であり、数値管理や経営の専門家ではないという意見もあるかもしれません。
しかし、あながちそうも言えないのではないかと考えています。
やはり決算書をしっかりと読めた上で経験を積み、継続的に勉強している税理士さんの目は、たいていは確かなものがあると断言して差し支えないでしょう。
ただし、能力があるかどうかと、アドバイスや解説が実際に行われるかどうかはまた別の問題です。
例えば、「昨年と比較して売上落ちてますよ」だとか、「今月は利益率が低いですね」だったり、「在庫が急増して資金繰りを圧迫していますが何か原因はありますか」などなど、業績面の確認や説明をしてくれるかどうかは非常に重要です。
経営に携わる初期の場面では、多くの場合、例えば『損益分岐点売上高がどの程度なのか』などの初歩的な内容も把握できていないケースが多いと思います。
ある意味で、初期は教育して頂くつもりで大船に乗れる税理士さんがいいと思います。
また、ある程度経験があり決算書や試算表を読める方でも、より高度な知識と高い目線で新たな気づきを与えてくれることもあります。
数字面のアドバイスは、ぜひとも頂きたい部分ではないでしょうか。
税理士さんに求める内容その⑤ 資金調達支援
今後の進め方や、事業の方向性なりビジョンにもよるかと思いますが、利益の獲得に対して資金調達が非常に大きな影響を与えることは多いです。
会社を経営していれば「仕入資金さえあれば取りっぱぐれずに済んだのに」、「この場面で設備投資しなければ干されてしまう」、などなど「資金さえあれば」という場面は枚挙に暇がありません。
もちろん、場当たり的な損失補填を繰り返すような、目先の問題先送りてきな資金調達は良いとは思えませんが、そうでない場面も多々あります。
つまり、資金調達が売上や利益に直結する場面が非常に多いのも事実です。
その際に、税理士さんは金融機関の紹介だったり、事業計画書の作成だったりとサポートしてくれる場面も多いです。
資金調達については得意な税理士さんもそうでない税理士さんもいると思いますので、その辺りの能力を求める際は確認してみるといいでしょう。
税理士さんに求める内容その⑥ 給与計算
年末調整や支払調書などの事務処理も社内で行わない場合には、実は税理士さんにしか頼めません。
その前に、そもそも給与計算からしてもらいたいといった要望もあるかと思います。
多くの税理士事務所では社内に社労士さんがいて、社会保険の手続きや給与計算を受託するケースがあります。
社内で行う体制が整っていない場合、思い切って外注してしまうのも一つの手段です。
顧問契約とセットで依頼すれば比較的安価で頼める場合があります。
そのような希望がある場合は確認しておくといいでしょう。
税理士さんに求める内容その⑦ コミュニケーションの質
最後になりましたが、最も重要かもしれません。
どのような高い能力があったとしても、上手くコミュニケーションや意思疎通が図れなければ、何の意味もありません。
これは数値化したり可視化したりする事は難しいので、実際にコミュニケーションをとってみない事にはわからない部分ではあります。
ただし、メールだけで契約までしてしまうというようなことは極力避けた方がいいと言えます。
実際にお会いするのが難しい場合でも、最低でもwebミーティングか、もしくは電話くらいではコミュニケーションをとっておいた方が無難です。
これらの過程はめんどくさい面もあるかもしれませんが、必ずやっておきたい部分だと個人的には思います。
税理士さんの探し方・ステップ4 具体的な探し方(選び方)7選!メリット・デメリットもそれぞれ解説!
さて、ここまで税理士さんを選ぶ際の下準備のようなものを説明してきました。
ここからは、具体的な税理士さんを探す方法について説明していきます。
様々な方法があり、どの方法が最善で最強というようなことはありませんが、ご自身にとって合う方法をみつけて実行されるといいと思います。
それぞれにメリット・デメリットも記載しますのでぜひご参考にされて下さい。
それでは、一つずつ詳しく説明します。
税理士さんの探し方その① 自分の生活圏で探す
電話帳を使って税理士さんの欄を探して電話してみたり、自分の生活圏で見かける看板などから連絡してみたりといった方法です。
税理士さんを生活圏で探すデメリット
- 選択肢が限られる
- 範囲が非常に狭くなる
やはり選択肢が大幅に狭くなるのはデメリットと言えそうです。
ご自身の行動範囲に限るとかなり狭い世界での選択になってしまうと言えそうです。
税理士さんを生活圏で探すメリット
- 手っ取り早い
- 自分の行動エリアで探せる
すぐ行動に移せるほか、住む場所によっては有効になる場合もあるかもしれません。
実際に目で見て、雰囲気なども感じる事が出来るため、情報が深く、信頼に値する面があります。
税理士さんの探し方その② 知人に紹介してもらう
読んで字の如くで恐縮ですが、知人からの紹介です。
良い面もあれば悪い面もあるため確認しておきましょう。
税理士さんを知人に紹介してもらうデメリット
- スキルが分からない場合がある
- 合わない場合に契約解除しづらい
- 紹介者のバイアスがかかる
デメリットとしては、紹介者に気を遣う部分がありそうです。
ビジネスですから、ビジネスと割り切れる関係性の方がいい場合も時にはあります。
税理士さんを知人に紹介してもらうメリット
- 本音で相談できる場合が多い
- ある程度素性がわかる
- 良い人がいれば簡単で確実
基本的には事前に良い部分や悪い部分も聞けるため、かなり良い方法と言えそうです。
言葉を選ばず言えば、非常に『手っ取り早い方法』と言えます。
税理士さんの探し方その③ 銀行や商工会議所の紹介
知人の紹介の他、銀行をはじめとした金融機関や、あるいは商工会議所に加入している場合は紹介を期待できます。
税理士さんを銀行や商工会議所に紹介してもらうデメリット
- あまり素性がわからない
- 紹介を頼まれているケースも多い
これらの機関はマッチングを行う意識で常に動いているのも事実であるため、必ずしも絶対的なおすすめ先を紹介していただけるとは限りません。
事前に素性を知れない(商工会や銀行も知らない事が多い)こともデメリットと言えます。
税理士さんを 銀行や商工会議所に紹介してもらうメリット
- 規模や経歴程度の素性はわかる
- 銀行とのお付き合いの上で前向き
とはいえ、なにも無いところから探すよりは、良い選択肢が見つかる可能性は高くなるでしょう。
今後の金融機関との関係性を強化する上でも、悪い選択肢ではないといえます。
税理士さんの探し方その④ 異業種交流会で探す
異業種交流会に参加されたことがある方ならご存じかもしれませんが、どの交流会もたいていは士業の方や保険屋さんが多くいらっしゃいます。
税理士さんも他ではないため、もし以前から何らかの交流会に参加している場合には探すのにも困らないかもしれません。
税理士さんを異業種交流会で探すデメリット
- 営業色が強い上に選択肢が限られる
- 周囲の目が気になる
誤解を恐れず言えば、これらの会が営業目的で機能することは非常に稀だと思っておいた方がいいでしょう。
同じ班に税理士さんが一人だけいた場合などは、むしろ同調圧力がかかるともいえ、逆に選択肢が無いといます。
税理士さんを異業種交流会で探すメリット
- ある程度の特性や素性が分かる
- 活発で外交的な方が多い
たいていは会費も無料のケースが多いので、まずは気軽に加入してみてもいいかもしれません。
後々の足かせになっては本末転倒ですので、そうならないように注意しましょう。
税理士さんの探し方その⑤ インターネットや税理士会
インターネットを利用して自分で検索をかける方法です。
なお、税理士さんは全員いずれかの税理士会に加入しており、税理士会などで全国のネットワークを利用する事もできます。
税理士さんをインターネットや税理士会のサイトで探すデメリット
- 情報の信憑性に疑問が残る
- 人間性などのパーソナリティがわからない
- ネットに掲載のない良い税理士さんもいる
王道の方法ですが、インターネット検索が苦手な方には向かないでしょう。
税理士さんをインターネットや税理士会のサイトで探すメリット
- 簡単である
- 近場を探したりもしやすい
- 得意分野などある程度特性がわかる
税理士会の検索は地域や条件なども指定できるため、試しに検索してみてもいいかもしれません。
ただし、上記のメリット・デメリットはGoogleであっても、税理士会のネットワークであっても同様です。
税理士さんの探し方その⑥ 会計ソフトメーカーのネットワークで探す
会計ソフトメーカーは税理士事務所と懇意にしているため、検索や紹介のシステムを整えている事がほとんどです。
最近ではクラウド会計ソフトが伸びてきており、そのネットワークで探すのも一つの方法です。
税理士さんを会計ソフトメーカーのネットワークで探すデメリット
- 会計ソフトに偏りがある可能性あり
- ソフトを変える場合は手間がかかる
やはり、会計ソフトありきで探すため、選択肢がせばめられるデメリットは否めません。
税理士さんを会計ソフトメーカーのネットワークで探すメリット
- 特定のソフトに特に詳しい
- 能力値がある程度担保される
既にソフトが決まっている場合にはそのソフトのネットワークで探してみたり相談してみるのは上記のようなメリットがあります。
個人的には全面的に会計freeeを推奨しており、freeeに移行する意図がある場合にはおすすめです。
税理士さんの探し方その⑦ 税理士紹介サイト(税理士紹介会社)を使う
ここまで紹介した方法が難しい場合には、税理士紹介サイトの利用が現実的かつ効果的な方法でおすすめです。
登録料や紹介料なども完全に無料で利用でき、条件も細かく指定できるため、要望に近い税理士さんが見つかる可能性が非常に高いと言えます。
税理士さんを税理士紹介サイト(税理士紹介会社)で探すデメリット
- 紹介サイトがありすぎて選べない
- 高品質の人気税理士さんは登録が無い
- どのサイトも信頼性に値するかは疑問
最近では税理士さんの紹介サイトも増えてきており、非常に多くの税理士紹介サイトがあります。
言葉は悪いですが、かなり胡散臭いサイトも増えてきたなという印象を受けます。
上記のような事には気を付けておきましょう。
税理士さんを理士紹介サイト(税理士紹介会社)で探すメリット
- 完全に無料で何度でも使える
- プロの視点で選別してもらえる
- マッチングで自ら探す手間が省ける
上記のようなメリットがあり、試しに使ってみる価値は十分と言えるのではないでしょうか。
より詳しく知りたい方は、以下の記事で『中でも特に有名な税理士紹介サイト』を厳選してピックアップしており、さらにランク付けもしております。
個別に口コミを掲載した記事もありますので、よければ参考にしてみて下さい。
【まとめ記事】
税理士紹介サイトおすすめランキング
【口コミ記事】
税理士紹介エージェントの口コミや評判
税理士ドットコムの口コミや評判
税理士紹介センタービスカスの口コミや評判
動画による税理士さんの探し方の解説はこちら
税理士さんの探し方にも多くのポイントがあり「かなりの文字数だから読むのが面倒だ」という人もいるかもしれませんね。
そんな人には、動画での確認がおすすめです。
以下の動画で詳しく解説していますので、ご確認ください。
なお、音声だけでも問題なく視聴可能ですので、お気軽にご覧いただけます。
税理士さんの探し方や選び方のポイントまとめ
この記事では、税理士さんの探し方(選び方)をわかりやすく徹底的に解説いたしました。
これから税理士さんを探す方も、現在の税理士さんから乗り換えをしたいとお考えの方も、ぜひ参考にしてみて下さい。
良い税理士さんは多くの場合、長い付き合いになりますし、良き相談相手やビジネスパートナーになります。
ぜひこの記事をしっかりとお読みいただき、税理士さん選びにお役立ていただけると幸いです。